2017年11月05日

「邪悪なあやし」より(From an Evil Cradling)アイルランドのアニメ

https://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11346199072.html
2012年9月7日

《転載開始》

アイルランド語版

・原作(Writer)ナレーション(Narration)
ブライアン・キーナン(Brian Keenan)
・監督(Stiúrthóir, Director)プロデューサー(Producer)
アンドリュー・カヴァナフ(Andrew Kavanagh)
キース・フォーラン(Keith Foran)
・脚色(Adaptation)
アンドリュー・カヴァナフ
・制作所
カヴァリアープロダクション(Kavaleer Productions)
http://kavaleer.com/hoka
ロケットアニメーション(Rocket Animation)
・公開
1999年
・参考資料
From an Evil Cradling (1999) - IMDb
Brian Keenan(writer) - Wikipedia, English

From an Evil Cradling_1.jpg

From an Evil Cradling_2.jpg

From an Evil Cradling_3.jpg

From an Evil Cradling_4.jpg

アイルランドの短編アニメーション。

1986年、
ブライアン・キーナン(Brian Keenan)というアイルランド人牧師が、
レバノンのベイルートにて、
過激派テロリストによって拉致監禁された体験談を元に、
制作されたアニメーションです。
その原作本↓
From an Evil Cradling_0.jpg
An Evil Cradling: Amazon.co.uk: Brian Keenan

私は、キーナン牧師拉致監禁事件の事を、
このアニメで初めて知りました。
最初このアニメを見た時、
精神病院に入院中の麻薬中毒患者が
幻覚を見ている様子を描いているのだと誤解しました。
また、未来世界を思わせるメカニックな場面や、
悪魔教の黒ミサを思わせる場面(実は大聖堂?)等、
SF的場面も登場します。
しかし実は、劣悪な環境に長期に渡って置かれていた為に、
精神的に追い込まれ、それによって見た妄想のようです(?)。

あいにく、原作本そのものは読んでいないので、
詳細な解説は出来ませんが、
アニメーションは、短編ながらも、凄い“濃い”と感じさせる内容です。
技術的にも演出的にも、中々凄いと思いました。
ホラーな場面などの衝撃的な場面も幾つか出来てます。
だからこそ、日本で知られていないのは勿体無いと思いました。

もっと凄いと思ったのは、原作者、つまり、
実体験者であるキーナンが、
直々にナレーションをしている所です。

また、折角のクオリティの高いアニメーションなのだから、
長編にした方がもっと良さげだなとも勝手に思いました(すいません)。

因みに、やはりというか、実写映画化されているそうです。
2004年公開で、題名は『計器飛行』(Blind Flight)です。
Blind Flight (2003) - IMDb
Blind Flight - Wikipedia, English


【追記】
2〜5枚目の画像追加(2017/11/4)

《転載終了》
posted by Satos72 | アイルランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月04日

暗黒より(From Darkness, 2002)アイルランドのアニメーション

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11322265740.html
2012年12月21日

《転載開始》

From Darkness_1.jpg

From Darkness_2.jpg

監督(Stiúrthóir, Director):ノーラ・トゥーミー(Nora Twomey)
スタジオ(Studio):カートゥーン・サルーン(Cartoon Saloon)

【公式サイト】(Official Web Site)
http://nora-twomey.com/2008/12/10/from-darkness/

http://www.youtube.com/watch?v=e1H_Nc2hDkE


アイルランドの短編ホラーアニメです。
舞台設定や顔立ちからして、
恐らくイヌイットではないか?と思います。
それにしても、
西洋人が東洋人を描くと皆ああいう顔になるのはどういう訳かと。
デンマークアニメの『白くまになりたかった子ども』
(Drengen der ville gøre det umulige, 2002)もそうでしょ?
何だか皆同じ人が描いているみたい。
皆、『リロ&スティッチ』って感じです。

それはともかく、内容は技術的にしっかりしているし、
迫真に迫っていて中々の恐怖が味わえます。
骸骨とか、ショッキングですよね。
このアニメが
日本で殆ど全く知られていないというのが勿体無いと思います。

また、最後のオチが通常とは違う感じというのも良かった。
要するに、ハッピーエンドって事ですよね。
よくあるのは、精気を吸われて絶命ってオチですもんね。
ちょっとネタバレしてしまいました。
まあ、この文章を見る方々の大半は、
アニメを最後まで観てからだと思うので、
問題は無かろうかと思います。

以前紹介したアイルランドのホラーアニメ
『邪悪なあやしより』(From an Evil Cradling)といい、
今回も又恐怖を楽しませて戴きました。

因みに、このアニメを監督したノーラ・トゥーミーは、
アイルランドのテレビアニメ
『スカンク・フー!』(Skunk Fu!)の制作に携わったり、
日本でも割と知られている長編アニメ『ブレンダンとケルズの秘密』
(Brendan and the Secret of Kells)の監督を、
トム・ムーア(Tomm Moore)と共同で務めたりしているそうです。
Nora Twomey - Wikipedia, English

言うまでも無い事ですが、ノーラは女性アニメーション作家です。
私思うんですけど、
ヨーロッパ小国系アニメ作家には女性が比較的多いなと
感じています。

【追記】
1枚目の画像追加(2017/6/18)

《転載終了》
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2015年12月23日

生きのびるために(The Breadwinner)その他の気になるアイルランド・アニメーション

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-12084979949.html
2015年12月21日

《転載開始》

今回は、
気になるアイルランドアニメーションを色々と取り上げます。

2〜3年程前に、
アイルランドの短編アニメーションを幾つも知ったのですが、
時間の都合上、そのほんの一部しか紹介しませんでした。

今まで紹介したアイルランドのアニメーション↓

海の歌(Song of the Sea, 2014)アイルランドのアニメーション
2014年2月19日
暗黒より(From Darkness, 2002)アイルランドのアニメーション
2012年12月21日
『邪悪なあやし』より(From an Evil Cradling,1999)アイルランドのアニメ
2012年9月7日
ガースとベヴ(Garth and Bev, 2010)アイルランドのアニメーション
2012年8月13日

今回は、
2017年に公開予定だというアニメーションの存在を知ったので、
その紹介のついでに、
未だ取り上げていなかったアイルランドのアニメーションで、
特に印象的だと感じたものも紹介します。





生きのびるために(2017年公開予定)
The Breadwinner
The Breadwinner 2017.jpg
Добытчик (2017) - КиноПоиск.ru
The Breadwinner (2017) - IMDb

【監督】
ノーラ・トゥーミー(Nora Twomey)
【脚本】
アニータ・ドロン(Anita Doron)
デボラ・エリス(Deborah Ellis)

『ブレンダンとケルズの秘密』(The Secret of Kells, 2009)や、
『海の歌』(Song of the Sea, 2014)などで、
日本でも注目されている
「カートゥーン・サルーン」(Cartoon Saloon)による、
2017年公開予定の劇場用長編アニメーション。
カナダとの合作だそうです。

The Secret of Kells 2009.jpg
The Secret of Kells (2009) - IMDb

The Song of Sea, 2014.jpg
Song of the Sea | RossStewart.net

公開が再来年という事もあり、
日本でこのアニメーションを紹介している方は殆どおられませんが、
かろうじて日本語による紹介記事を見つけました。
デボラ・エリスのYA「生きのびるために」 - Librarian Nightbird

(改めて調べ直してみると、
私よりも先にTwitterで日本語で紹介している方を、
少なくとも2名確認しました。世の中広いです)

『生きのびるために』という作品の内容ですが、
デボラ・エリスが2000年に発表した同名のYA小説が原作だそうで、
タリバン政権下のアフガニスタンを舞台に、
父を失ったあと少年のふりをして生きのびようとする
少女パヴァーナの姿を描く、実話に基づいた社会派作品だそうです。

制作には、
「ブレンダンとケルズの秘密」のトム・ムーア監督の他、
アンジェリーナ・ジョリーも関わるそうで、
それが印象的ではあります。

原作小説は、さ・え・ら書房より、続編の
『さすらいの旅―続・生きのびるために』(Parvana's Journey)
共々、邦訳が出版されています。

生きのびるために.jpg






真夜中の舞踏(1996年)
Midnight Dance
https://www.youtube.com/watch?v=CcxYBhn-2q4


Midnight Dance, 1996.jpg

ジョン・マクロスキー(John McCloskey)による短編アニメーション。

生の神経プロダクション(Raw Nerve Productions)制作。

サン=サーンス(Charles Camille Saint-Saëns)が、
アンリ・カザリス(Henri Cazalis)の詩に霊感を得て作曲した、
交響詩『死の舞踏』(Danse macabre - Poème symphonique)
のアニメ化です。

18世紀頃のヨーロッパの服装をした骸骨が、
墓場でヴァイオリンを奏でる。

すると、死者たちが土の中から這い出てきて踊りだす・・・。

躍動感溢れるキャラクターの動き、目まぐるしい場面転換、
極端に素早い「引き」や「寄り」など、
ジェットコースターにでも乗っているかの様な
気分にさせられる映像だと思いました。

クラシック音楽をBGMに用いたアニメーションと言えば、
ディズニーの「ファンタジア」や、手塚治虫が、
チャイコフスキーの交響曲第4番を用いた例等があります。





おかしなウシたち(2010年)
The Mad Cows
https://www.youtube.com/watch?v=cFxtWtHmcKI


The Mad Cows.jpg
The Mad Cows - Starline Entertainment

ノエル・ケリー(Noel Kelly)による、
牛の獣人が活躍するコメディテレビアニメーション。

不思議な雨雲から放たれた雷に撃たれた牛が、
人間の様に直立し、言語を発し、
モノを掴む事が出来る様になったという設定。

ケグ・カートゥーンズ(Keg Kartoonz)制作。
http://www.kegkartoonz.com/

Keg Kartoonz.jpg

同アニメーションスタジオの目印が、
アノニマスのマスクの様に見えて仕方が無い(笑)。





内部の犯行(1987年)
An Inside Job
https://www.youtube.com/watch?v=05kL9grVe3w


An Inside Job, 1987.jpg
The Films | Irish Film Festival of India

エイダン・ヒッキー(Aidan Hickey)による、
10分程の短編アニメーション。

3DCGアニメーションが未だ無かった時代に制作された、
立体感を感じるアニメーションに興味があるため、
取り上げさせていただきました。

3DCGの無かった時代でも、
例えば、ソヴィエト時代のロシアなどに結構、
立体感のあるアニメーションが制作されていています。

歯の治療の様子を描いたのかと思いきや、実は・・・。

題名の意味は、そういう事だったのか!!





古い「ライオンズティー」の広告映像(1962年)
Old Lyons Tea Advertisement
https://www.youtube.com/watch?v=XgoNSCgP6TA


Lyons Tea, 1962.jpg

ライオンズティー(Lyons Tea)の古いアニメーションCM。

古いアニメーションという事で取り上げさせていただきました。

作者の名前は、情報源によって綴りが微妙に異なり、
「Gunther Wulf」(ガンサー・ウルフ)や、
「Gunter Wolfe」(ガンター・ウルフ)等の表記が見られます。

ドイツ系でしょうか?

アイルランドのもっとも古いアニメーションは、
ジェームズ・ホーガン(James Horgan)による
『ヨールの時計台』(Youghal Clock Tower)1909年
という1分程の作品だそうです。

アイルランドの古いアニメーションでは、
『Miclín Muc』1930年代〜1940年代?1950年?
という、作者不詳の作品もありますが、
数は決して多くは無い様です。

以上3作品は、
アヌシー国際アニメーション映画祭 2012
(Festival International du Film d'Animation d'Annecy 2012)
インドのアイルランド映画祭
(Irish Film Festival of India)
で上映しているそうです。
アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその2 - 海から始まる!?





クーリン・ドゥオフ(2004年)
Cúilín Dúalach
https://www.youtube.com/watch?v=G3WpOvvAPgQ


Cuilin_Dualach 1.jpg

Cuilin_Dualach 2.jpg

Cuilin_Dualach 3.jpg
Irish Film Institute -Cúilín Dualach

【監督】
ノーラ・トゥーミー(Nora Twomey)
【脚本】
ジャッキー・マクドナハ(Jackie Mac Donncha)

CúIlín Dúalach - onehugeeye

12分ほどの短編アニメーションの問題作。

頭が後ろ前に付いて生まれてしまった子の人生を描く。

日本では、「障碍者」の問題に抵触してしまうという事で、
「人権」だ何だという事で、まず公開されないでしょう。

日本で作られるにしても、
アングラ系の人が作る感じでしょうか?

でも、決して、悪ふざけで制作されたわけではない様です。

主人公の少年は、
最終的に水泳大会で1等となるのですが・・・。

結末は、ちょっと切ない気持ちにさせられます。

何かもう、色々と考えさせられました。

アイルランド語の題名である、
「Cúilín Dúalach」の意味を一生懸命調べてみましたが、
よく分からないので、仮に、
ネイティヴの発音に近いと思われる日本語表記を出しました。

「Cúilín」は、「Cúl」(後)+「ín」(「小さな」を意味する接尾辞)
であると、Wiktionaryに出ております。
cúilín - Wiktionary

「後ちゃん」「後っ子」でしょうか?

「Dúalach」は、特に意味は無くて名前なのでしょうか?

「後っ子ドゥオフちゃん」でしょうか?
(分かりません・・・)





ふたりずつ:しまった・・・箱舟が行ってしまった(2015年)
Two By Two: Ooops… The Ark Has Gone
https://www.youtube.com/watch?v=YT8CtuvU2Vc


Two By Two 2015.jpg
eOne Films UK - Two By Two: Ooops Noah is Gone!

【監督】
トビー・ゲンケル(Toby Genkel)
ショーン・マコーマック(Sean McCormack)

今年公開されたアイルランドのアニメーションって無いかな?
と思って調べて見つけたアニメーション。

「ノアの箱舟」に乗りそびれたフィニーとリアが、
愛する家族を追いかけ大冒険するというお話。

当初は、
『しまった!ノアがいってしまった・・・』(Ooops! Noah is Gone...)
という題名でしたが、『Two By Two・・・』に題名を変更。

しかし、日本語の題名は
『ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟』
と正式に定められたそうです。
ワールドエンド!フィニーとノアの箱舟|TCエンタテインメント株式会社

実はこのアニメーションの存在は知っていたのですが、
「ドイツその他の合作」としてしか憶えておらず、
アイルランドも参画していたとまでは把握していませんでした。
(ドイツ、ベルギー、ルクセンブルク、アイルランドの合作です)
Ooops! Noah is Gone... (2015) - IMDb

なので、
アイルランドのアニメーションとして紹介するのはどうなのか?
というのはあります。

まあ、トビー・ゲンケルはドイツ人ですが、
ショーン・マコーマックは、名前からしてアイルランド系ですので、
大丈夫なのかも知れません。

私は、このアニメーションを、
公開されるかなり以前に発見してTwitterで紹介していました。

そして気付いたら、既に日本で公開されていました。
上映作品紹介 - キンダー・フィルム・フェスティバル





そんなわけで、余り目立たない様でいて、
意外と沢山見所のあるアイルランドのアニメーションでした。

それにしても驚いたのは、
アイルランドのアニメーションの、
Wikipedia紹介率の低さです・・・。

《転載終了》
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