2015年06月01日

キルギスのアニメーション特集!!

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11756138061.html
2014年12月21日

《転載開始》
2014年最後のアニメーション紹介記事となると思うので、
それなりに珍しいと思われるものを選びました。

今回は、キルギス(クルグズ)のアニメーションを幾つかご紹介します。

キルギスのアニメは、
日本では全くと言って良いほど知られていないと思います。





Beshtentek 2010.jpg


ベシュテンテク(2010年)
Бештентек, Beshtentek

【監督】(Режиссер)
ゲオルギー・コロトフ
Георгий Колотов, George Kolotov
【美術主任】(Сурөтчү - коюучу)
ヌルベク・ジュマカリエフ
Нурбек Джумакалиев, Nurbek Djumakaliev
【作曲】(Композитор)
ムルザリ・ジェーンバエフ
Мурзали Жеенбаев, Murzali Jeenbaev
【スタジオ】
制作スタジオ・ビギム
Продакшн-студия "BIGIM", Production Studio "BIGIM"

《公式サイト》
http://www.beshtentek.kg/
※もう閉鎖されている様です

《資料》
http://www.weltkind.com/en/portfolio/47
Beshtentek - Kyrgyz Cinema
Бештентек - Wikipedia Кыргызча

予告編
http://www.youtube.com/watch?v=0Y7795Njdbk


私はキルギス語が分からないので、Wikipediaの内容は分かりませんが、
英文で紹介した記事があるので、それを参考に紹介します。

タラプィシュ(Тарапыше, Tarapysh)、エルスィン(Элсине, Elsin)、
マムィト(Мамыте, Mamyt)、アイサル(Айсал, Aysal)、
ジュスィク(Жусике, Jusik)の5人による、
友情と、不思議な冒険の物語だそうです。

コクトム(Коктом)という架空の村に住んでいるという設定だそうです。

YouTubeに添えられた英文と露文による解説によると、
キルギスの風紀退廃防止キャンペーンの一環として制作された、
教育アニメーションだそうです。

とても気になったのは、このアニメーションの主人公と思われる、
胸に「8」の字がプリントされている、少年の服装です。

キルギスでも、そういった“今風”の服装が浸透しているのでしょうか?

(追記:「ベシュテンテク」には「5人の腕白小僧」の意味があるそうです。
「ベシュ」は「5」を意味するとか。
怪物は腐敗役人の暗喩だそうで、つまりこのアニメーションは、
反汚職キャンペーンとして作られたらしいとのこと)
https://twitter.com/karategin/status/426096706489298944





Aku 2014.jpg


アク(2014年)
Аку, Aku

【監督】
トルゴベク・コイチュマノフ
Толгобек Койчуманов, Tolgobek Koichumanov
【スタジオ】
アイトィシュ・フィルム
Айтыш Фильм, Aitysh Film
【【時間】
【60分(min)
【公開日】
【2014年6月20日

《資料》
It was the premiere of the full-leng animation AKU - Kyrgyz Cinema
First full-length animation in Kyrgyzstan - neweurasia
Aku (2014) - IMDb

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=5jLgXVy9HHQ


キルギス初の長編アニメーションだそうです。
内容は、若い男女の恋愛物語だそうです。

少年マクサット(Максат)と、少女アク(Аку)は、幼馴染み。

2人はやがて成長し、アクは芸術家を目指してパリへと発ってしまうが、
マクサットとアクのお互いへの想いは募るばかり・・・。

・・・といった筋書きの様です。

人物のルックスが魅力的かどうかはともかく、
グラフィックが中々綺麗だと思います。

アイトィシュ・フィルムについて調べてみた所、
ロシア語のWikipedia頁がありましたので、参考にさせていただきます。

2006年設立だそうですが、主に実写映画を作っていて、
アニメーションも手掛けている映画制作会社の様です。
Айтыш фильм - Wikipedia Русский

2015年には、「Семетейдин балалыгы」という
2時間もの長編アニメーションの公開を予定しているようです。

「セメテイ」(Семетей)というのは、
キルギスの英雄叙事詩「マナス」(Манас)に描かれている人物だそうです。

8部からなり、セメテイは第2部に登場する人物だそうです。
マナスの遺児セメテイが、内乱を平定する話だそうです。
http://www.iist.or.jp/2007/h19-eurasia-0824-2/
http://ethnos.exblog.jp/5067482/

その「マナス」は、50万詩行以上もある世界一長い叙事詩として、
ギネスブックに登録されているそうですが、
昨年12月4日、世界遺産に登録されたそうです。
http://japanstyle.kg/diary/49-2013-12-11-12-21-16.html





その「マナス」については、既に、2011年に長編アニメーションになっています。

「アク」を紹介した英文記事では、
「アク」はキルギス初長編アニメーションと紹介されていたのですが、
それ以前から長編アニメーションはあるようです。

Манас 2011.jpg


マナス(2011年)
Манас, Manas

【監督】
カヌィベク・オムルベコフ
Каныбек Омурбеков, Kanybek Omurbekov
【スタジオ】
アイトィシュ・フィルム
Manas - Kyrgyz Cinema

このアニメでは、コイチュマノフは、美術を担当しています。

YouTubeに、映像は見つけられませんでした。





Эр-Тоштук.jpg


エル=トシュトゥク
Эр-Тоштук, Er-Toshtuk

【スタジオ】
スタジオ・ビギム
スイス協力事務所
Швейцарское Бюро по Сотрудничеству

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=63PLt_EZN4M


「ベシュテンテク」と同じ「スタジオ・ビギム」による制作です。

このアニメーションも、キルギスの民俗叙事詩に基づいているそうです。

http://encyclopedia2.thefreedictionary.com/Er-Toshtuk
↑こちらの頁によると、自分の9人の兄弟を救うために、
魔物と戦う英雄を描いているそうです。

「Er-Töshtük」か「Ër-Töshtük」という綴りも見ましたが、
トルコ語表記ではそうなるのでしょうか?

ワシリー・ワシリエヴィチ・ラードロフ(1837-1918)
(Василий Васильевич Радлов)
というドイツ生まれのロシアの東洋学者が、1869年に筆写し、
1885年に出版した「北方トルコ諸部族民族文学資料 第5巻」
に収録されているそうです。

なんと、和光大学には「ユーラシアの神話」という授業があるそうで、
「エル・トシュトゥク」も習うそうです。
ユーラシアの神話3 - 和光大学

和光大学のサイトによると、「エル・トシュトゥク」は、
「中央アジアのカザフやクルグズに伝わる英雄譚」
だそうです(キルギスは、言語的にカザフに近いテュルク系です)。

このアニメーションに関する情報を公開しているサイトは、
残念ながら見つけられませんでした。

YouTubeの解説によれば、スタジオ・ビギムは、
キルギス初のアニメションスタジオだそうです。

また、このアニメーションを制作するにあたり、スイスからも協力を受けたとか。

因みに、スタジオ・ビギムは、監督にして美術監督であった、
バキル・ジュスプベコフ(Бакир Жусупбеков)の死去に伴い、
2009年に閉鎖されてしまったそうです。
http://www.for.kg/news-180151-ru.html

なるほど、ベシュテンテクのサイトが閉鎖されてしまったのも頷けます。

《転載終了》
posted by Satos72 | ┌ キルギス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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