2016年12月07日

クレクス氏の勝利(Tryumf pana Kleksa, 2001)ポーランドのアニメーション

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-11497933119.html
2013年4月3日

《転載開始》

Triumf Pana Kleks, 2001.jpg

・原作(Poprzednik)
ヤン・ブジェフヴァ(Jan Brzechwa)
・監督(Reżyseria)
・脚本(Scenariusz)
クシシュトフ・グラドフスキ(Krzysztof Gradowski)
・制作会社(Produkcja)
ワルシャワ小映画工房(Studio Miniatur Filmowych w Warszawie)
モノリス映画(Monolith films)
・時間(Czas trwania)
72分(min)
Tryumf pana Kleksa (film) - Wikipedia, Polski
Pan Kleks - Wikipedia, Polski

◎出演(Obsada aktorska)
・トメク・ミウォフスキ(Tomek Miłowski)
ヤロスワフ・ヤキモヴィチ(Jarosław Jakimowicz)
・アガ(Aga)
アリツィア・グラドフスカ(Alicja Gradowska)


◎声の出演(Głosu animowanym postaciom użyczyli)
・アダシュ・ニェズグトカ(Adaś Niezgódka)
ヤネク・スクロベク=キェウチェフスキ(Janek Skrobek-Kiełczewski)
・アンブロジー・クレクス(Ambroży Kleks)
ピョトル・フロンチェフスキ(Piotr Fronczewski)


http://www.youtube.com/watch?v=FJFYlMlgZXI


ポーランドのアニメを沢山知ったという事で、
ポーランドのアニメの紹介に力を入れたいと思います。
厳密には、スウェーデンとアイルランドとの合作です。
ポーランドとスウェーデンは、
以前にも『ダヴィトとサンディ』(Dawid i Sandy)で合作を行っています。

この劇場用長編アニメ、かなり気合が入っております。
魔法を題材にしているだけあって、幻想的描写に溢れており、
しかも内容も濃く、とても見応えありますね。

しかも、実写だけの場面や、実写とアニメとの融合、
アニメのみの場面など、場面によって使い分けております。

魔法ネタはよくありがちと言えばありがちなんですけど、
とても個性的でアイデアに富んでおり、陳腐さは感じません。
特に、キャラクターのデザインがユニークさに富んでおり、
それも見所。
箒爺さん(?)のベロニク(Beronik)や、
芋虫の様な意思を持った(?)電車、
体の色が赤と青に目まぐるしく変化する猫のヒェロニム(Hieronim)、
その他、船や船員等が印象的。

クレクス先生愛用の魔法のモデム(Magiczny Modem)は、
意思を持って行動する事があり、
小さいながらも大活躍したりするので、バカにできません。
可愛いので、個人的にとても好きなキャラクターです↓

Triumf Pana Kleksa 2.jpg

魔法というよりも、どちらかというと、
ドラえもんの未来の道具みたいな感じのものも多いですね。
まあそれも面白いのですが。

それから、実写とアニメはそれぞれ独立、つまり、
アニメの世界はあくまで現実世界の人によって
作り出された虚構というのではなく、
現実世界とも平行して存在している実態世界で、
お互い影響を受け合っているという複雑な設定も
お見事と言う他ありません。
トメクの描いた人物が飛び出して実態化する様は、
まさにドラえもん、みたいな。>

>一つ手前の記事で魔法をテーマにした
中国の長編アニメを紹介しているのですが、
たまたまの偶然です。

それから、気になったのは、
さりげなく日本に関わるものが一瞬出てくること。
例えば、音楽にはソニー(Sony Music Entertainment Polska)
が関わっていると字幕に出てきますし、
主人公、トメク・ミウォフスキの乗っているバイクがヤマハ製らしく、
ヘルメットに『YAMAHA』と出ています。
日本製品は世界中で活躍していますね↓

Triumf Pana Kleksa 1.jpg



◎あらすじ(多分コレであっているかな?)
トメク(トマシュ)・ミウォフスキは、漫画家。
漫画誌『幻想世界』(Świat Fantazji)で漫画を描いているのだが、
或る時、編集長から呼び出しをくらい、ダメ出しをされてしまう。
新しく描き直すと伝え、家に帰り着いたトメク。
とその時、不思議な鳥が窓から入って来て直ぐに出て行ったのだが、
トメクが子供の頃に読んだ『クレクス氏の冒険譚』の本が目にとまり、
興味を惹いたトメクは、それをヒントに新しく物語を描く事にした。

内容は、クレクス魔法学校の生徒であるアダシュ・ニェズグトカが、
アラマコタ(Alamakota)に赴くのだが、
悪党アロイズィ・ボンベル(Alojzy Bąbel)に執拗に妨害される、
というもの。



◎原作について
原作者は、ヤン・ブジェフヴァという、
ユダヤ系ポーランド人の詩人・文学者。
児童文学作品『クレクス氏』のシリーズは3作書かれているようです。
クレクス氏の学校(Akademia Pana Kleksa)1946年
クレクス氏の旅行(Podróże Pana Kleksa)1961年
クレクス氏の勝利(Tryumf Pana Kleksa)1965年



◎映画版クレクス
実は、実写映画がそれ以前にも作られています。
『クレクス氏の学校』は1983年、『クレクス氏の旅行』は1985年、
『クレクス氏の宇宙』は1988年と、全て1980年代です。
『クレクス氏の宇宙』だけは、原作には無いタイトルです。
それらの監督を手掛けたのも、
全てクシシュトフ・グラドフスキだそうです。

Pan Kleks, DVD.jpg



◎翻訳版クレクス
実は、日本に原作版が翻訳されております。
そばかす先生のふしぎな学校』(学習研究社)というのですが、
1971年に出版され、Amazonのレビューでは軒並み高評価。
そばかす先生のふしぎな学校 [単行本] - Amazon
長らく絶版になっていたそうですが、復刊ドットコムの投票によって、
2005年に復刊を果たしたそうです(でも2013年現在はどうか・・・)。
まあいずれにしても、人気の高さが伺えます。

因みに、「Kleks」は「しみ」を意味するので、
「そばかす先生」という訳はそんなに>間違ってはいないのです。

そばかす先生のふしぎな学校 学習研究社.jpg

《転載終了》
posted by Satos72 | ├ ポーランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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